コンテナのセキュリティと攻撃例
本章ではコンテナの基礎技術で紹介した各保護レイヤに不備があった場合に生じる脆弱性や Docker のセキュリティについて紹介します。
コンテナへの攻撃経路として「ランタイムの脆弱性を利用するもの」「カーネルの脆弱性を利用するもの」「コンテナの設定不備を利用するもの」などが考えられます。
また、コンテナ自体は開発環境や CI 環境でも利用されるケースが増え、不正な Docker イメージによって、それらの環境が侵害されるケースも考えられます。
コンテナに対して Capability を付与したり、特権(Privileged)コンテナを実行したりした経験がある方もいるかもしれません。そのようなコンテナが侵害された場合、ホスト側にエスケープ(Breakout)できてしまう可能性があります。ここでは、そのようなコンテナに対する攻撃例について取り上げ、セキュアなコンテナ運用のヒントを紹介します。